うつしき

うつしき

インド 其の三

ジャイプールでの日々は日本にいる時よりも忙しい。
滞在時間の決められた限りある時間の中でやるべきことがたくさんある。

 メインは石屋でアクセサリーに使用する石をひたすら探す作業から始まり、
その石をイメージする形に加工してもらったりする。
そこから毎回来る度に彫金の工房へ通い新作について模索する。
 こっちの職人達は生活のため小学校を卒業するぐらいの年齢から手を動かし始め、
貧しい設備の中を技術と工夫で対応する。だからこそ色々な意味でストイックなのだろう。
この職人達から学べるだけの技術を学ぶこと。

 彫金工房のほかにも生地屋さんや色々な工房などを巡る中、
せっかくなのでお店用に自分の好きな素材で服と鞄を作ってみようと思い立つ。

 毎回インドに来る度に好きでカディコットンやリネンを見せてもらっていたので今回はそれを使用して自分の好きなクルタシャツというインド人が良く着ているシャツとパジャマというパンツなどの計4型と、少し厚手のベージュのカウスエードをメインに裏地に生成りのキャンバス地を貼ったシンプルな2wayショルダーバッグと同じくカウスエードに生成りのグドゥリというインドの古布を使用したトートバッグの2型。


最終的にどう上がるかはまだ解らないがこういう突発的なものづくりが出来るインドの生産土壌はかなり深い。
出来上がりが楽しみ


これぞインド的な一枚。