うつしき

うつしき

「日置哲也 展 -ご飯とお漬物- 」のご案内

冷たい雨と太陽が代わる代わるやって来ては、深まりゆく秋を感じる今日このごろ。

秋色を纏ったうつしきで、2年半ぶりとなります「日置哲也 展 」開催のご案内です。

“ご飯とお漬物”という日本人の心にストレートに響いて来るテーマもさることながら、作品の印象も前回から変化され同じものには二度と出会えないと思わせてくれるのが、日置哲也さんの作品展の見どころでもあります。

日々欠かせないご飯とお漬物の器に、お気に入りがあるだけで心に豊かさを感じていたいものです。

そんな日常の彩りを探しに、是非お越し下さい。

 

 

「日置哲也 展」 -ご飯とお漬物-

日程

11月9日(土) – 11月17日(日)

時間 13:00〜17:00

会期中店休日 13日(水)

作家在廊日 9日(土)・10日(日)

 

うつしき

福岡県宮若市原田1693

0949-36-4092

 

 

「ご飯とお漬物」

テーマに至った経緯は、何か漠然とした行き詰まりを感じていたタイミングで、昨年と今年ハンガリーに行く機会がありました。目の前のことから物理的にも距離を置いてリフレッシュして、帰ってきた時にご飯美味しいなと思ったんです。 せめて食事の時にご飯茶碗がかっこいい物で食べれたらと思い、今回制作に至りました。 夏に作ったガリきゅうりが美味しかったり、たとえ食事はそんなに頑張らなくても、自分の気分を上げてくれることが大事なんだと再認識しました。 ハンガリーで作家に教えてもらった事の一つに、「Comfort food」という考えがありました。 意味は「おふくろの味」的な事なんですけど、疲れている時にさっと作れるけど簡単で栄養もあり、尚且つ懐かしさや安心感からパワーをもらう食べ物。 人それぞれに、異なった思い出や大切な食べ物があるかと思うのですが、自分にとっての「comfort food」って何だろうと考えてみたり。 熱々に熱したフライパンに、少し多めに油を引いて、卵を割入れ、半熟にぐちゃっとかき混ぜたくらいで醤油を回しかけて少し焦げた香りがする。 お供に大根の醤油漬け。 幼少期に母に褒められた料理がずっと力をくれている気がします。そんな何気ない普段の日常料理をイメージした器を用意しています。

 

日置哲也

 

プロフィール

岐阜県瑞浪市にて、作り手と土を結び付ける橋渡しとしてカネ利陶料(有)で陶土の製造、
販売を行う一方、自身の作品制作も続ける日置哲也。
火と土の原始的な表情を彷彿とさせる作品群は、
焼き物の主原料になる原土を用いて、その色や質感を確かめるように作陶している。

 

 

 

インタビュー映像

積極的な失敗 / 陶芸家 日置哲也 展

時間の堆積 / 陶芸家 日置哲也 展

 

 

秋の実りに心が弾む季節。

豊かな食卓を想像しながら、皆さまと朗らかな時間を過ごせる事を愉しみにしております。