5月30日より6月9日までインドに行ってきました。
今月17日より東京青山にあるはいいろオオカミ+花屋西別府商店での展示を控えているため、今回僕にとってはかなり弾丸の10日間の滞在。
飛行機の乗り継ぎも順調にデリーに。
デリーでは空港での接続だけのための滞在。
珍しく順調に進んでいると思いきや、飛行機に搭乗後、飛行機の調子がおかしいということで一度機内から降ろされ、また搭乗ゲートに戻り、荷物検査後3時間遅れでの出発に。
それでも飛行機が飛んで無事目的地に到着しました。
空港からそのまま倉庫に直行し、そのまま古物の買い付けが始まります。
季節は雨季前の真夏にあたる時期。
気温50度近くまで上がるこの町では水は必須で何リットル飲んでもそのまま汗となり過酷な条件の中自分好みの古物を選んでいきます。
それでも選んでいる最中は興奮しっぱなしの半年前に行った時には選ばなかったような物を選んだりと、自分の中での変化を愉しんでいました。
今回は良い雰囲気の椅子をメインに自分目線の古物たちを見つける。
どれだけ移動で疲れようとも、暑かろうともこの時間が最高に好きです。
今回滞在したホテルの目の前にあった階段井戸。
なぜこんな風に建てたのか全く想像もつかない。
インド建築は面白すぎる。
2日程の短い滞在を終え次の町へと移動します。
自分にとってインドの故郷とも言える町ジャイプール。
いつも泊まるホテルやレストラン。
リキシャの友達や石屋ファミリーなど嬉しい再会がたくさん。
自分を兄弟や家族のように迎えてくれる。
ここでの滞在期間をほとんど過ごすこの町にある工房へ移動。
元々編みをメインとした作品が多かった自分が彫金を始めるきっかけとなったのもインドの職人のおかげである。
ジャイプールの中でも格段に研磨技術の高い僕にとっての研磨の先生。
いつも解らないことがあればこの人に聞きに来る。
それぞれの分野でそういう先生みたいな凄腕の職人たちがいる。
ここでの時間は日々吸収する毎日。
気づけば壁の写真ばかりというぐらいインドの壁が好きだ。
一枚の抽象画のようにうつくしく思う。
自分の好きなことに対して日々揺らぎながら模索しながら確かめながら革新していく。
それが好きってことを自信を持って愉しく伝えるために。
これが布となり、鞄などになり全く別の道を歩みだす。
モノになってしまえば彼女の一針は見えにくくなってしまうけれど、その彼女の一針一針の背景を伝えていきたいなと改めて想う。
帰りの飛行機の中から見た福岡の景色がとてつもなく綺麗でこの旅の全てを肯定してくれるような感じさえする。
今回も学び収穫の多い旅だった。
この約半年に一度のインドでの時間が自分に必要なことを気づかせてくれる。
心の在り方。
それによって体験することや眼にする事というのが大きく変わってくる。
来週から展示のためうつしきは火曜、水曜定休日の今月23日までをアポイント制とさせて頂きます。
お手数ですがご来店の前に一度ご連絡頂けますと幸いです。
木工作家の五十嵐裕貴さんから素晴らしい作品たちが届いています。
五十嵐さんの作品については後日ゆっくりご紹介出来ればと思いますのでまずは実物を観にきて頂ければと思います。
どうぞお愉しみに。