春爛漫の賑やかさから
深い緑色の鬱蒼とした空気へ。
あっという間に暦は六月になりましたね。
この春、我が家は
庭の野草に夢中になっています。
福岡に移住して、今年の秋で丸三年ですが
自宅の敷地内に広がる植物達のことは、じつはまだまだ知らないことばかり。
梅や金木犀、もみじや柿に栗。
目立つ大きな樹木は、毎年実がなったり
花を咲かせたりするのを愉しみに過ごしていましたが
今年は庭の畑を野菜ではなくハーブだけにしたことがきっかけで(野菜は夜な夜な現れる動物に食べられてしまうので、、、)
野草という当たり前のようにいてくれる存在に注目するようになったのです。
いま盛り上がっているのが、蓬、ドクダミ、スギナ、オオバコ。
蓬なんて、今までなんで食べなかったんだろう?というほど美味しくて
毎日のように食卓へ。
お茶にしてもよし、お風呂に入れてもよし、お薬替わりにチンキを作ってもよし。
そんな素晴らしい存在が、家の目の前に
いつもいてくれたなんて!
野草を意識し始め、自然界のペースを見ていると
草刈りしたばかりでも、すぐにわんさか生えて来て、、、
一見早く感じるけれど、一年というサイクルで見たら、それはそれはのんびりと
そして、どっしりとしている。
野草茶も天日に干してからゆっくりと煎って
湯を注ぎ、少し待つなど
出来上がる過程をしっかり感じるほど香りも味わいも最高!
自然療法にも取り入れられ、薬草と言われる枇杷の葉や蓬は
一般的な薬のように即効性はないかもしれないけれど、じんわりと内側へ響き
時間をかけて私を元気にしてくれているように感じます。
そんな野草たちに比べて私は普段、どれだけ時間に縛られ
焦って行動しているんだろう?
それは、自分自身に対してだけでなく
息子に対しても
「早くごはん食べなさい!」
「早く歯磨きしなさい!」
早く!早く!と急かしているのだから
「早くお菓子ちょうだいよ!早く早く早く!!」なんて言われてしまう、、、
待てない子が増えてるとよく耳にするようになったけれど
待てない子を作り出してるのは、親自身なのかもしれないな~なんて。
植物達がそれぞれのペースで成長し
実を作る、花を咲かせるまでの経過が
本来持っている力を出すために必要な時間なのかもしれないと思うと
私達、人も結果を急いだり効率的なことに拘らずに
経過をゆっくり、じっくり味わうことで
最善の結果がもたらされるのではないかなと思うのです。
それこそ”いまここ”を生きること。
うつしきでは、今週
“いまここ”をゆっくりと味わえる二つの催しがあります。
結果や何かを期待せず
ただ、今の自分自身にゆっくりと意識を向ける
そんな時間をお過ごしいただけたら嬉しく思います。
気になっておられる方は
ぜひこの機会に、ご連絡くださいね~!
今週も佳き一週間を♡