うつしき

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我が家の夏休み

あっという間に七月も最終日。
子ども達は、夏休み真っ只中ですね。

我が家は、先週
一週間の旅に出かけ、まさに夏休みという言葉ぴったりの
暑くて濃い時間を過ごしていました。

花月日の春夏を締めくくる作品展を終え
のんびりのんびり向かった先は
うつしきでもお馴染み
小豆島で暮らす橡人ファミリーが営む宿。

うつしきYouTubeチャンネルでは
原始的なテント生活が話題になりましたが、そんな彼らが2年もの時間をかけて作り上げた喫茶と宿が
ついにプレオープンとなり
お祝いのため駆けつけたのでした

喫茶と宿は、海も山も風も空も
小豆島の自然を全身で感じる事ができ
海が一望できる五右衛門風呂といい、宿のオーナーであるひろ君とあやかちゃんのこだわりが詰まっていて
本当に素晴らしいものでした。

そんな中、宿の奥にはまだテントが残されていて
プレオープンに至るまでの2年間を過ごした記憶が、そこにありました。

その場所に立たせてもらうと、実際に訪れなければ感じることができなかった
過酷な環境があった事はもちろん、彼らの葛藤や日常の喜びも
手に取るように感じることができ、
改めてこの場に来れた事に感謝の気持ちが溢れます。

宿が出来たとは言え、必要最低限の設備で暮らす彼らの暮らしから考えさせられる事は多く
まだまだ答えは出せないけれど、自分達の暮らしに必要なものとそうでないものを見直すきっかけとなり
そこにひとつひとつ向き合う、ひろ君とあやかちゃんの強さに
ただただ尊敬してしまうのでした。

その中で育ち、㓛刀家の暮らしをさらに彩ってくれるのは葉ちゃん(4)と野生(2)の存在。

二人とは、ひたすらに鬼ごっこで走り回りビーチで海水浴や花火、初めてのテント泊と
息子は貴重な体験をさせてもらいました。

普段見ることがない息子の新しい一面を、何度も見ることができ
親としては、嬉しくなったり
これまでの子育てを後悔したり、、、
いやいや、どれも自分たちなりの精一杯の子育てだよと思えたり。

私達にとっては、気づきの多い夏休み。
その気づきを
きっと息子も受け取ってくれたのではないかなと
旅から帰った翌日、パンツ一丁に白タオルで汗を拭う息子のほんの少し逞しくなった姿を見ながら思うのでした。

丸々一週間、非日常の中にいると
今までの日常がどこか違う世界のようにも感じ、少しだけ怖くなる。

けれど、ふとカレンダーを見ると
7/31「うつしきブログ当番」の文字が。

私の日常はここにあったんだ
と気づかされ、なんだかほっとする感覚。

今日からまたゆっくり
日常のリズムを取り戻して行こうと思います。

 

田上まりこ