航 跡 ― 未 草の8年 ー
子供の頃「大草原の小さな家」がたまらなく好きだった。
アメリカ開拓時代、大自然のなか家族皆で助け合いながら
たくましく生きていく姿に「生きる」原点を見た。
草原を望む信州の森を夫婦で開拓し始めたのが2010年。
自らの手足を頼りに生きたいというたっての願いを胸に
ようやく馬や羊を放牧するための土地を伐り拓いた。
若さだけを頼りに、ただただ必死に息もせず
草の大海原を漕いできたような8年間だった。
ふと後ろを振り返ると、いつの間にか
遠くまで尾を引いている白い航跡が確かに見える。
波に揉まれた苦しい道程ではあったが、今となっては
二度とたどることの出来ない眩しい風景ー。
本展ではあえてテーマを絞らず、そこに光を当ててみたい。
初期の作品から新作、大物から小物、生活道具から彫刻といった
未草の8年間の歩みがすべて見渡せるような展示。
美しい光射す、もと古い鶏舎の「うつしき」に浮かび上がる
二筋の航跡を皆さんと共に眺めてみたい。
日 時 平成29年9月16日(土)〜 24日(日)11時〜18時
〈会期中無休、 作家 16 日(土) ・17 日(日)在廊 〉
場 所 うつしき 〒 822-0112 福岡県宮若市原田1693
電 話 0949-28-9970
MAIL info@utusiki.com
作 家 https://www.instagram.com/hitsujigusa_
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拾い集めた材料でものを作っている。
野に埋もれた鉄屑や、浜に打寄せられた舟板、使い古された布
取り壊された家の一部や役目を終えた古い物たちを使って。
それらのものには長い長い物語があり、自分との出会いにもまた物語がある。
そして更なる命を吹き込まれ、新たな記憶が刻まれていく。
展示のお知らせです。
お店を始める時に自分が観たい展示をこの場所で出来たらなと思い一番最初に声を掛けさせて頂き実現する未 草さんの展示。
長野県黒姫にある森を開墾しすべてを自らの手で作る美しい暮らし。
理想とする美しいと言える物が出来上がるまで、思考し、行動し、繰り返し、
それが形となり、場となり、生きていく様となって現れる。
まっすぐでいて力強くも美しいを体現している未 草のお二人。
その素晴らしい活動を九州初めてとなる今回の展示にて一人でも多くの方々に観に来て頂きたいです。
皆さまのご来場心よりお待ち申し上げます。