うつしき

うつしき

季節のうつろいを感じるということ

福岡も秋の気配がだんだんと漂い始め
我が家では、朝晩の冷たい空気の中
何も掛けないで寝ている息子に、布団を掛け直しては剥がされている今日この頃。

うつしき7周年「うつろい」展もいよいよ今週末に迫りました。

魅力的な催しが盛り沢山の2週間。
僭越ながら、私も初の試みとなる小さなお話し会を開かせていただく事となりました。

お話し会のテーマは、「量子」。
量子と聞いて皆さんは、どんな事を想像するでしょうか?

私達が見ている世界は
「その言葉の通り、そう思った通りに変化する」ということが
量子の発見によって、科学的に証明されました。

都市伝説でもなければ、スピと言われる話でもない
現実的に日常にあるのが「量子」という存在です。

この時期、「秋の気配」を感じる事。
それもまた量子の存在を、私達が無意識に感じ取っているのです。

目には見えないけれど、私達の心や体に身近に寄り添ってくれている、小さな小さな量子の存在を
ほんの少しでも感じられたら、この世界の見え方がまた変わって見える。
そんな体験ができたら愉しいだろうな~と、わくわくしながらお話し会の内容を考えています。

まだ春の暖かさの中にいたうつしき初出勤の日の事。
オーナーの小野さんから
「まりりんは何がやりたいの?」
そう問われた言葉が、波紋のように響き
「今」に繋がっています。
このような有り難い環境に感謝して、うつしきで自分が今できる事に心を尽くします。

うつしき7周年を祝う今展のテーマである
「うつろい」は
小田君の言葉にあるように
今という瞬間を点として映し出す事で感じられる時間の流れであり、
「量子」もまた肉眼では捉えられないけれど、この空間に漂う存在。

それは、見る人それぞれに見え方も感じ方も違う自由さがあり、優しい世界だと感じています。

皆様が、それぞれの秋を愉しむ2週間となりますように。

田上まり子