うつしき

うつしき

熊谷峻 境田亜希 二人展のご案内

立春を迎え陽の光があたたかに届く気候となりました。
うつしきでは木蓮がふくらみはじめ春に向かい着々と準備を進めています。
2月は初めての開催となる、ガラス作家 熊谷峻 境田亜希 二人展を行います。
会期    2月18日(土) – 2月26日(日)
時間 13時 – 18時
作家在廊日
18(土)
会期中休店日
2月15日 (水)
場所 うつしき
熊谷 峻
1983 秋田県生まれ
2007 秋田公立美術工芸短期大学工芸美術学科専攻科 修了 2009-2011 秋田公立美術工芸短期大学 教務補助
2012-2015 富山ガラス工房 所属作家
2017-2020 秋田市新屋ガラス工房 所属作家 2020- 秋田市のアトリエにて製作活動
鋳造技法を用いたガラス作品をつくり、国内外で作品を発表。
石膏の型に液体の熱いガラスを流し込み、冷やし固めて成形する技法を用い制作。
型やガラス、流し込む物質によって現れる造形物は異なり、
意図的に異素材を溶け込ませ完成後のガラスの表情の個性を大切にされています。
石膏の型もオリジナルで独自に配合した造形用のロウを作品のイメージに成形。
溶けやすいロウと、約1000度にまで熱せられたガラス液を同時に扱い温度管理の苦労も。
一週間から十日ほど冷やし固め外す時は石膏を壊し削る必要があり、型は一度しか使うこ とができません。
長い制作過程でありながら、毎度作品をつくる度にロウの成形から行うことになり全てが一点モノになるわけです。
ガラスと一緒に流し入れた土や金属は熱によって変化し、作品に予想外の表情を与えてくれることがあります。
計算通りの作品づくりより、予想外に豊 かな表情を生み出すものづくりに魅力を感じています。
境田亜希
• 今日、明日、明後日と、繰り返す制作の中で、 柔らかで捉えどころのないガラスの微細な変化を通し、
 私自身の「心と身体を知る」。 そんな感覚を楽しんでいます。
1982
秋田県秋田市生まれ
2012
   秋田公立美術工芸短期大学
• 研究科 終了
2012
富山へ制作拠点を移す
2017
富山ガラス工房 退社
2017
秋田市へ制作拠点を移す
展示としては初めてのご紹介となるガラスという素材。
作品とあわせて制作の過程なども実際にお二人にきいてみてくださいね。
お二人の近しいようでいて、それぞれに個性を持った作品が同時に並ぶのも魅力です。
土や金属の影響による表情の変化は光によって大きく変化し、1日の表情の変化もぜひお愉しみに。
暗い環境では泥の表情が強く出て一見土器のようですが、朝日や夕日が差し込むと ガラスの特徴が一気に強まり、まるで作品自体から光が放たれているように見える不思議。
作品を手にしてくださる方には、時の移ろい、季節の変化をガラスの表情を通して感じ取って、楽しんでいただけたらうれしいです。
春の光射すうつしき、今だけの景色に逢いにきてくださいね。