うつしき

うつしき

足元を彩る

あけましておめでとうございます。
元旦の福岡は空気が澄みわたり美しい日の出が見えました。
新年を迎え気持ちを新たにされている方が多いのではないでしょうか。
今年もうつしきからたくさんのご縁を結べますように、よろしくお願い致します。

新しい年の最初はHender Schemeの手工業で作り上げるオマージュシリーズより雪駄のご紹介です。

昨年よりお取り扱いがはじまったレザーシューズブランドHender Scheme、
うつしきでは馴染みのある方とそうでない方がはっきりと分かれる存在に面白みを感じます。
2010年よりスタートした日本のブランドで、
名前の由来は、心理学用語゛Gender Schema゛の頭文字Gをひとつ先のHにすることで社会的、
文化的な性差を意味するジェンダーを超えるという理念を表わしています。
人間の経験や環境によって構造化された”ジェンダースキーマを超越する”を提唱されています。

たくさんのプロダクトの中から、今回取り上げたオマージュラインは一見見覚えのある姿で、
どこかしら個々が持つ記憶や既成概念によびかける効果が潜んでいます。
受け手がそれぞれに持つ既存の部分を用い思考を巡らすことで傍に在る価値が変わってくる存在のように感じます。

 

 

日本の伝統の履物である雪駄。
浅草の雪駄職人と共に作られており現在海外生産の雪駄を模したものが多くを占める中、
もう一度手工業による雪駄で且つ、角度や考え方を変えたプロダクトを生み出せればとの願いを込めて作られたもの。
底材にはタンニンの牛革を使用し、雪駄の一つの特徴である鋲打ちがかかとに施されています。
また未来永劫と穏やかに続く幸せを表わした無限に広がる波模様、青海波がはいっています。

 

以前よりご縁をいただきうつしきでは合気道の先生に稽古をつけてもらっています。
そんな中いつも感じるのは、地の力を足元から伝わせて身体全体が動かされること。
不思議なことに足裏、足指隅々まで意識を行きわたらせた上でないと
身体はぐらつき簡単に些細な刺激で崩れてしまうのです。
安心感のある太めの鼻緒を親指と人差し指でしっかりとつかんで歩を進める。
そんな雪駄は姿勢を正し前を向かせてくれるような力をもっています。
足元にも気に入りのものを身に着け、新たな年を一歩一歩踏み進めて行きましょう。

 

 

おすすめの併せ

COSMIC WONDER rose soil の衣

奄美大島の泥染めで仕上げられた朱を帯びた美しい赤は、古来より女性が白い肌に紅をさす様子を彷彿とさせるような色。

ハレの日にも、自身を勇気付けたい時に背中を押してくれるような心強い衣。