高速を降りたICから、お店に辿り着く道中、
旧校舎や河川敷沿いには、のびのびと広がった枝の桜が咲き誇っています。
庭の足元には青々とした小さなオオイヌノフグリが点在し、木蓮の大きな白い花びらは空に向かい、
各々が春をお祝いしているよう。
うつしきの伸び放題だった木々たちは、先日、gibeta のヤスくんに整えてもらいました。
風通しがよくなり、隠れていた植物に光が照らされ
見えなかった小さな子たちの呼吸を感じ取れるように。
腰ほどの高さであった2本のユーカリは数年で屋根を見下ろすように聳え立ち
大通りからも頭が見え、その場所を確かめるシンボルマーク。
台風が接近している夜
暗闇で踊り狂ったように揺れ動くユーカリは
童話のモチモチの木に描写されていた、空いっぱいの髪の毛をバサバサとふるう怖い木のようでもありました。
けれど剪定をしてもらったその木を見て
娘は”すっきりしていいんだけど…なんか少し寂しい気持ちになった”
と、彼女の中で木の存在が変わったようでした。
実は彼女が産まれる頃に植えた木。
同じ時間を共にしていることをどこかで感じ取っているのかもしれません。
学校へ行く日も、ユーカリの葉の揺れ方で風を感じ、下校の帰り道に見えれば、もうすぐだと教えてくれていた。
一週間が過ぎ、もう何も思っていないでしょうが 笑
半径数メートルの庭。その中に小さな気づきや喜びがいつもある。
移りゆくときをこの先も感じていきたい。
店内では3月28日より「東洋幻景――記憶と変容の間」展が始まりました。
アジア各地の古物や道具、現代作家の作品、鉱物や化石が並んでいます。
時代も場所もバラバラ。そこに居ると不思議な感情が湧いてきます。
見る人の記憶の引き出しと共に愉しんでほしい。
そしてもうひとつ。
環境活動家、無肥料栽培家の岡本よりたかさん、あやさんをお呼びして
5月15(木)から毎月6回通しの自給的な暮らしを取り入れていくきっかけになるようなワークショップを計画しています。
内容が決定次第告知していきますのでどうぞこちらも愉しみにしていてくださいね。
今週も佳き日々を◯