思考と行動

先月、滋賀県大津市に住居兼工房を構える陶芸家の清水志郎さんを訪ねてきました。
志郎さんは、決して多くの言葉を語ろうとしない。
取材する側からしたら内心、「もっと話してくださいよー（泣）」と思うことも多々あるけれど、
その言葉が別のシーンで繋がることがある。その時に、言葉で聞く以上に志郎さんを知れた感覚が確かにありました。

「愛を持って作っています。」と言葉で伝えるよりも言葉ではない形でそう思わせるほうがずっと説得力があるように、
語らずとも滲みでる人柄、それこそがその人そのものであり、映像だから伝えられる手段でもあるなと気づかされた時間でもありました。
そうは言ってっも、今の志郎さんを伝えられるかどうかも、撮影が終えてしまった今、
小田の編集がすべてというとてつもないプレッシャーに負けないようにしっかりと手を動かしたいと思います。
プレッシャーと言えば、小田の中では二つプロジェクトを動かしていて、毎日お腹が痛いです。

一つが9月にあるうつしき7周年のタイミングで喫茶の一角をお借りして写真展を開催いたします。
うつしきボスに「ちなみにお題は….?」と確認したところ「selfish（自分勝手）」と返ってきて「お題があってないじゃん」みたいな心理状態からのスタート。
「selfish（自分勝手）」＝「好きにしろ」と小野さんからのメッセージであることは理解はできるものの、何もないところから、何かを生み出すことの難しさを痛感しています。
最高の舞台を用意していただいたうつしきに恥をかかせないようにこちらも手を動かしていきます。
そして、錚々たる顔ぶれたちによる催しもありますので、どうかそちらもお楽しみに◎
自分の写真がかすまないように頑張ります。

そして、もう一つが「小田写真館」です。
一昨年、昨年あたりから「家族写真が撮りたい….」とぼそぼそボソボソ言ってました。
日に日にその気持ちは強く増すものの、忙しさを言い訳になかなか形にできず、ずるずると先延ばし。。。。。
完全なる小田の悪い癖です。気が付けば言い初めてニ年が経つという…
やりたければ今できることをやりながら考えるのが一番ですね。