うつしき

うつしき

季節を駆ける

風の気持ちの良い夜、baobabの演奏会で幕を閉じたLIFT 八木良介 展。
展示にお越しいただいた皆さん有難うございました。
最終日に作品すべての配置ががらりと変わり、いつも過ごしていた場所がまるで違った装いに。スタッフの私たちが一番驚かされていたと思います。

 

輪になってまあるく音を囲み大人も子どもも愉快な時間。
最後の最後まで八木さんの空間サーカスに惹き込まれた8日間でした。
展示の模様は後日youtubeにて配信です。
会場にいらした方も来られなかった方もぜひお愉しみに。
てのぎさんのお食事会、髙倉優仁子さんのひとさらの様子もあわせてご覧いただけますよ。

 

祝福に包んでいただいたような5周年の宴を有難うございました。

そしてあともういくつ寝ると、
うつしきでは初めてのMITTAN展を開催いたします。
兼ねてよりお取り扱いのあったMITTANは、同じ形のものをいくつもお持ちの方もいるほど、
気が付くとつい袖を通している日々に欠かせない存在です。
今展では別注でうつしき仕様に制作いただいた衣も纏っていただけます。
はじまりの前にMITTANのご紹介の映像もまもなくお届け予定です。
冒頭の三谷さんの言葉に、私自身が大切に思っていた記憶が蘇りました。
噛み締めるように受け取ってもらいたい内容です。

MITTANについて

 

MITTANは世界に遺る衣服や生地にまつわる歴史を元に、
現代の民族服を提案しています。
平面的な構造を再解釈し、
天然素材が持つ本来の機能性と組み合わせることで、
一過性の時代の流れにとらわれることの無い、
永く続く服を目指しています。

 
 

生産背景
生地は遠州、播州、尾州といった日本各地の
機械織りの生産をはじめ、インド、ラオスといった
アジア圏の手織りのものを主に使用。
デザイナーが可能な限り直接織場に赴き、独自の素材開発にも取り組んでいます。
また縫製糸には主に綿糸を、織りネーム、
品質表示、ボタン等の付属品には天然素材を用い、
国内の提携工場で縫製しています。
染色には通常の染料の他、草木や藍、虫、鉱物を使用し、
その不均一な色の移り変わりも美しさとして捉えています。

 
 

社会的責任
2013年のブランド設立当初から続けている修復・染め直し、
及び継続的な定番品の展開は大量廃棄を前提とした
生産構造に対する、弊社なりの反抗で、
ブランドを設立した大きな意義となっています。
また多方面より背景を伝え続けることで、
精神的にも物理的にも遠くへ行ってしまった服を
より身近な存在に取り戻し、継続的な着用に繋げていきます。

 
 
MITTAN 展
10月3日(土)‐10月11日(日)
作家在廊日 10月3日(土)・4日(日)
期間中休みなし
13時‐18時
 
 

MITTAN展では東京浅草で珈琲店を構える゛蕪木゛の珈琲豆とチョコレートを販売致します。
また、期間中3万円以上お買い上げの方には珈琲豆をプレゼント致します。
日頃より制服としてMITTANの服を纏う蕪木さんの手で生みだされた味も合わせてお愉しみくださいね。

うつしきは10月2日(金)まで展示替えの為お休みです。

 

それでは扉を開いた先にみえる景色と体験に、期待を膨らませていてくださいね。

 
小西 紗生