うつしき

うつしき

わたしたちそのもの

草木花は色が深くなり

誰かが見ても見ていなくても

茂みの中から明くる日へ、明くる年へと繋ぐ芽吹きの姿がある

蕗、三葉、セリ、ノビル

畑に出てその時必要な分だけを取って食べれることができ、

しかもこんなに贅沢に食卓で味わえる

いつもより“いただきます”の声が大きくなっているこの頃

この目の前の世界をこのまま子どもへ、そのまた子どもへと繋ぎたいと小さな喜びから大きな未来を願う

けれど自然保護という言葉使われるほど、不自然な関係になっている”自然と人”

日本では自然はわたしたちと共にあり、わたしたちそのものだという価値観が明治以前は当たり前だったようですが、

文明開化と共にやってきた”nature”が”自然”と翻訳され、

西洋化が進むに連れ、自然は人とは別のものであり、

対立するものと考えられた西洋の自然観に多くの人が変わってしまったようです。

 

その価値観になってしまった世の中で生まれ、科学や化学の恩恵を受けて育った自分は否定しないけれど、

自然はわたしたちそのものだという考え方がしっくりきています。

 

この土地に来て今年で12年

何度も自ら口にするものをこの土地でこの手でと、畑をしますが、

なかなか続かない…

けれど諦めたくないのです

そう思い続けている中、無肥料栽培家、環境活動をされている岡本よりたかさんと一緒に

515日より全6回の講座『つちとて』を開催することになりました。

実際に我が家の畑で育てやすいハーブや葉物野菜を中心に

自然の摂理を学びながら、誰しもが出来る範囲で取り入れられる内容

 

そこで得た学びがこの先、岡本さんが言っていた

“誰もが自分の農法を作り上げるのを理想と考えている”

の基礎となったらと、自分の暮らしの中で自分の農法を作りあげていく生き方を考える時間と場になれば嬉しいです。

 

“全ての野菜を作ることは難しくても、無肥料、無農薬で野菜をつくれる知恵がつき、種から始まり次の種に繋がる経験をすれば、自然を大切にしようという知識が高まり、そして生きていくことに不安が無くなります。”

岡本さんが著書で綴っていた言葉が少しでも多くの人に広がりますように。

 

只今募集をしていますので、気になる方、お早めにご連絡くださいね。

今回は、同時に全6回の中で「農夫の畑袴(はたばかま)」というたつけを参考にしたパンツを針と糸だけを用いて手縫いで仕立てていくという、何とも贅沢な講座!

一緒にこの時間を過ごせることを愉しみにしてます〜〜!

 

手を動かし、土を触り、作ることを知り

生き方や暮らしを社会に左右されず、自分に委ねられる一歩を

自然を大切にすることは己を大切にすること

その反対も然り

自然はわたしたちそのものだ

 

今週も佳き日々を⚪︎

 

小野 佳王理