立春を迎え、昨年植えた庭の蕗の薹に蕾がついています。
今週末2/18(土)からは熊谷 峻・境田 亜希 二人展が始まります。うつしきでは初めてとなる硝子の展示。
初日は秋田よりお越し頂き、在廊してくださいます。光が差し込むとまるで発光するような表情を見せる硝子の作品たち。
ぜひ皆さまこの機会にお越しくださいね。
そしてもう一つお知らせです。
2020年1月25日から始まったオンラインでのyasuhideonoのアクセサリーの販売。新月から満月までの掲載が3年目に入りました。
オンラインを通して出会ったお客様も多く、やり取りを愉しませて頂いています。
有り難いことに掲載後に問い合わせがあったり、入力の手間を考慮して2023年1月20日の新月より常時掲載することに決めました。
更新は新月と満月にて行います。引き続き、月の満ち欠けと共に愉しんで頂けたら嬉しいです。
2011年からyasuhideonoとして活動を始め
こうしてオンラインで見て頂けるようになるまで一歩一歩進んできました。
yasuhideono の魅力は、天然石を用いたマクラメ編みを中心に彫金や石のリング、様々なアクセサリーが並ぶところ。
その中でわたしが制作しているのが、刺繍や真鍮チェーン、ビーズを用いた作品になります。
展示会での構成やテーマによって作り上げていきますが、最初の頃はダメ出しが多く…笑
展示会前は徹夜をしていたのも懐かしい。
2015年、長男と一緒にインドへ買い付けに。
何軒か石屋を巡り、山のように天然石が積み重ねられた中に座っていたおじさんの所でスライスカットのラブラドライトやレインボームーンストーンを発見。日本では見つけたことがなく、それはまるで宝探しのようでワクワクしたのを覚えています。
穴を開けたものの、その後直ぐにはアクセサリーには出来ず、箱に入れたまま。ようやく、ここ数年でそのビーズを用いて作品にすることができ、こういった時は当時の想い出も甦ります。
作品は言葉で伝えずとも、思考や思想、経験などを纏う。
自分の一部分としてこの世に生まれ、手渡し、その人に寄り添い輝くことを望む。
親心と何ら変わりません。
旅をしながらものづくりをしたい。
場所を選ばない仕事をしたい。
そう言いながら始めた生業も12年目。
2023年、ヤスヒデオノは新たな野望を胸に進みます。
飽く無き向上心と好奇心、“オノを研いで針にする”この言葉がピッタリな男!
皆さん、暖かく見守ってくださいね。
私自身もその世界をどんな風に刺繍の作品で表現できるのか試みたいと思います。
それは、わたしの野望でもある、壁一面に広がるような大きな刺繍の作品に一歩近づく細い針への道なのだと信じてひと針ひと針刺していきます。
小野佳王理