うつしき

うつしき

夜長月に想うこと

日の出が遅くなり、すっかり夜長月となった9月。

夏はまだ起きてこなくていいのに…と一人時間を邪魔されて子どもにプンプンしていたのに

起きる時間になっても起きてこない…と大きな声で起こす日が続き

これが自然のリズムなのだなぁと身体への影響が正直に出る子どもたちを見て思う初秋。

 

今月は次女、三女の誕生日に加え、いつもうっかり忘れてしまう、わたしたち夫婦の結婚記念日もある月。

2015年9月13日の新月に始まったうつしきも10年目に突入します。

東洋医学では、秋の季節に対応する感情(五志)は「悲しい」と「憂い」とされているそうですが

九州はまだまだ暑く、イベント目白押しのせいか、”物悲しい”という気分にならない。。

なんか忙しい。

ちょっと涼しくなって嬉しい。そんな感情が増す、嬉しい季節なのです。

 

結婚14年目に突入。

記念日を過ぎた後に、あぁ何か美味しいものでも食べに行けばよかったなぁとか、

いつも行かない場所に行ったりしてもよかったなぁとか思ったりもします。

その前に思い出せと言いたい。

今年も先輩からのLINEのメッセージで思い出して、”あぁそうだったね”と子どもたちと笑いあう。

 

先日、結婚何十年と経ち、小さなミスでもお互いに謝らなくなったという話を耳にしました。

距離がある関係であれば謝りやすく、近い関係だと謝りづらくなる。

日々共にする関係は、その出来事の事実だけではなく、いろいろな感情も過去の出来事も重なり

こじれてしまうことも。

 

確かにそんな場面は沢山ありますね…

家族間での挨拶や返事、お礼の一言を大切にしようと

心がけていることであっても、出来ないことや、出来ずらいと思うことがあります。

 

子どもに対して、感情的に怒ったり、言い過ぎたりした時は

悪かったなぁと思いつつも、心のどこかで”すぐに子どもは忘れるでしょ”と思ってしまいがちなのですが

実は意外と3歳くらいになるとよく覚えていたりする。

 

”さっきはいい過ぎてごめんね”

“強い言い方だったね、ごめんね”

と少し経ってから伝えると、あんなに泣いて怒っていた子どもも自分の気持ちを話してくれたりします。

意味がわからなくても、言い訳がましくても

話をすることが大切で、その時間を取ることで信頼関係が築いていけるのだと思います。

 

少し言いにくくなるのは中学生の長男に対して

明らかに下の子に対する怒りの感情のとばっちりで言ってしまった嫌な一言

中学生になると冷静なので、親の発言が、感情的で八つ当たりであることが分かっている。

そんな状況下では謝りにくいけれど

子どもだから許してくれるとか、甘えるんじゃないと、勇気を出して謝るようにしています。

これから5人の思春期を迎えるわけですが、挨拶やお礼、詫びのような小さな対話が

それぞれを尊敬し親愛を育むものだと信じて、接していきたいですね。

 

家族を育む中で

放った言葉が全て本心だとは思わないけれど

親しき中だから気を遣わなくて良いわけではなく

素を出せる環境は大切だけれど

家族であっても関係性で成り立つのであって

年齢関係なく尊重できる間柄でいたい

 

結婚記念日、家族として13年周年を迎える日に改めて思うのでした○

家族に限らず、共に働く仲間、うつしきで出会う皆さんと一緒に過ごせることは

貴重でめったにない有難いこと

感謝をして今日も“ありがとう”という言葉が沢山巡りますように。

 

 

さて今週9/13にちょうど9周年を迎えるうつしきでは

土曜からは小野 友寛 展が始まり、併せて週末は数ヶ月ぶりに喫茶室のイベントもあります。

 

9周年も此処で会える喜びをみなさんと分かち合えますように。

いつもありがとうざいます。

これからもどうぞ宜しくお願いします。

 

小野佳王理