うつしき

うつしき

味噌作り

福岡へ住まいを移して5年の月日が経ちました。

子ども3人、猫2匹、犬1匹、スタッフ2人、

と気づけば大家族となり、お店に育児、家事と慌ただしい毎日を過ごしています。

そんな日々の中にある小さな喜びの数々をここで綴っていけたらと思っています。

私は昨年の4月に第三子を出産。

復帰後の初仕事は畑仕事でした。

 

子どもたちとスタッフと

見よう見まねで始めた畝作りにコンポスト作り。

種を蒔き

「おおきくな~~れっ!おおきくな~~れ」

と愛情たっぷり、

暑い夏の水やり草取りはそこそこに。

もちろん無農薬で野花と共に野菜たちは伸び伸びゆったりと大きくなり、秋に初めて豆を収穫しました。

小豆はぜんざいや餡子で甘く

黒豆はご飯と炊いて豆ご飯

採りたての枝豆は茹でておつまみに

残りの大豆は味噌の為に成熟するのを待ちました。

子どもたちが豆の皮むきの途中

踊ったり遊んだりでなかなか進まなかったけど、、、

炊きたてのホクホクのお豆をつまみ食いをしながら味噌作りをすることに。

味噌玉を壺へ力一杯に投げると

味噌作り3度目の長男が「女子がこんなに力があるとはな」と茶々をいれてきたかと思ったら

即座にげんこつで味噌玉を押し潰してくれました。案外覚えているものなのだなぁと嬉しくなりました。

味噌汁は出汁を取って作るのがあたりまえ。

慌ただしい毎日の中、面倒くさがりやの私がなんてことないと思うほど、我が家では味噌はかかせません。

大豆を水で戻すことも知らなかった20代前半。

初めて味噌を作るのに手順が分からず徹夜で豆を潰した経験も今となっては笑い話。

その頃から豆を育てて味噌を作ることは私の小さな夢でもありました。

うつしきのまわりではおばあちゃんたちが今日も一生懸命畑仕事をしています。

きっとずっと続けてきたこと。

何もないところによく来たねと言われるけれど、私が7歳まで過ごした田舎の風景と似ていて懐かしく心地良い。

そんな場所で同じ毎日を繰り返す中、小さな変化と喜びに出会う為に一日を大切に生きていきたいなと思うのでした。

 

小野佳王理