うつしきは皆さんに支えられながら7年が過ぎようとしています。
7周年企画「うつろい」は、今展で初写真展•作品集を発表した小田雄大くんのテーマでもあり、”うつしき”という意味の中にも含んでいる言葉でもあります。
点の連続がいつしかうつろいという線になり、
目に見える形となって、今がある。
“今を生きること”それがわたしたちの常であることを今一度考えるそんな2週間をどうぞお愉しみくださいね。
その常は三者三様で、うつしき7周年の企画のひとつ。
大分別府で南インド料理を提供するTANE の太田豊茂さんと美沙さんをお呼びして9/3日、4日に学びの場を開催。淡々と同じことを繰り返す日々に充足感を得ていることを映像中で語っています。
わたしにとってTANE の料理はとても不思議な感覚になるもの。スパイスがこんなにふんだんに使われているのに優しい。味がというより、心が優しくなるのです。2人はヨガのシーンからも分かると思いますが、とても自分に厳しい眼差しを持っています。けれど周囲に対してはいつだって笑顔で明るくて和む存在。
毎日ヨガをして、まっさらな状態にしてから仕込みに入ると言う2人。目を閉じて3分間の瞑想から始まった学びの場では皆が緊張や興奮を解き放つように、息を落ち着かせ、漂う香りを吸い込み、味を味わい、ひとつひとつの言葉を受け止めていたように感じました。
また、スパイスを入れ、混ぜ、水を入れる。
一見、単調で簡単な繰り返しを何度も重ねているように見えますが、その中で何を気づくのか、気づく為に自分がどのような状態であればいいのか、その状態になるには何が大切なのか。もう一度自分がその部分と向き合い続けているのか考えた時間でもありました。
2日間共にした豊さん、美沙さんの流れる気がとても清々しくて、TANEの料理が気持ちよく身体を通るのはこの気が常に流れ止まらないからなのだなと、五感をひらいたからこそ感じれたように思います。
全てが点の連なりであるけれど、私自身、昨年の夏から始めた朝のヨガは強く点として残りつつあります。
気づけば1年が経ち、週3回がほぼ毎日になり、時間も少しずつ長くなっていきました。
産後の身体を整えたくて始めたものの、身体だけではなく、心の変化もあり、妊娠中も自分の状態を観察し、自分と話し合いながら自然と続きました。その点のリズムは変わりますが、赤ちゃんを迎え、少しの間はこの時間を家族皆んなとの大切な営みの時間にしたいと思います。同じく学びの場も今後少し落ち着いてから企画を練っていきたいと思いますので、これからもどうぞ宜しくお願いします。
“点と点が繋がる”
皆さんにとって今回の学びの場がどこかで繋がる点のひとつになりますように。
小野佳王理