いい、あんべぇ
小野佳王理

とろ〜んとして、なんていい塩梅!
ちょうど昨年の今頃、蓋を開けてカビだらけにしてしまった梅干し作り。
今年は丁寧に、そして時期を逃すまいと意気込んでいました。
昨日、その一粒を口にしたら、思わず口をすぼめるほどの塩味。
けれど、果肉はとろんとしていて、美味しい。
とても好みの味わいでした。
しなければいけないことばかりを優先していたことに気づいた昨年より、
少しはしたいことができるようになった今。
朝起きてからの数時間は、自分のためだけの時間にできるようになりました。
それは子どもたちの成長もあるけれど、
尽くそうと思えば、いくらでも時間を捧げることもできる。笑
でも、自分はそれだと苦しくなる。
一日の中に自分のためだけの時間があることで、とてもご機嫌になるのです。

北九州マラソンのハーフに出ようと始めたランニング。
(落選したので、翌週の大会へ振替。)
小学5年生の娘と初めて一緒に走った朝、同じ景色を見て、綺麗だと言い合えるようになりました。
きっと、日頃ひとりで過ごす時間があるからこそ、誰かと同じ景色を見ることも、また違った喜びになるのだろうと思います。
40代で始めたランニングで学んだことは、
余力を残して走ること。
長い距離を走り続けられる練習をすること。
20年早く走り始めてたら、がむしゃらに、勢いよく走って、やりすぎて、もう今は走ってはいなかったかもしれません...
ほどよく調子がいい。
ほどよく整っている。
身体の塩梅がいい状態を保とうという意識が、ここ最近芽生えてきました。
(甘いものを食べすぎちゃったから、明日一緒に走ると言う娘は、すでに身体の塩梅に敏感である。)
「いいあんべぇだのぉ」
そんなふうに、美味しいものを食べたときに祖母が言っていたので、あんばいは「美味しい」という意味の方言だと思っていました。
塩梅は、もともと塩と梅酢で料理の味を調えることに由来するそうです。
異なる味を組み合わせ、ちょうどよい味わいに整える。
けれど、いつも同じ量を加えれば、ちょうどよくなるとは限りません。
素材や状態によって、ほどよさは変わる。
目の前のものを感じ取りながら、そのときの塩梅を探っていく。
それは、身体も、日々のせいかつも、どこか似ているように思います。
当たり前のように田畑を耕し、身の回りのもを作り、食べ、生きていく。
かつては、そうしたせいかつのなかで、自然を外から眺めるのではなく、自分たちの身体を通して、自然とのちょうどよい関わり方を皆が知っていたのかもしれません。
そんなことを考えていたら、塩を自分たちの手で作ってみたくなり、毎月「つちとて」自給農を教えてくださっている、岡本よりたかさんにお願いして、塩炊きの会を11月18日(水)に開くことになりました。
薪に火をつけ、海水を炊き、塩を作る。
いつも当たり前のように口にしている塩を、あらためて感じてみる時間になればと思います。

そして今週末金曜日からhuuhuu のアイさんをお呼びして4日間「tribal market vol.1」を開催します。
タイと日本を行き来するアイさん。タイで使われている日々の道具を中心に、
水草で編まれた小さな小物入れから、洋服を収納できる大きなサイズのもの、
台所に飾りたくなるようなざるやお盆などが並びます。
アジアの朝市やウィークエンドマーケットのような、愉しい雰囲気になりそうですね。
どうぞお気軽にふらりとお立ち寄りくださいね。
24,25日はTANEの二人もかけつけてくれますよ〜。
それでは今週も、佳き佳き日々を◯
