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冬の食卓にある器

のせるみ

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触れるものも触れないものも、健やかに巡るほうへ
冬の食卓にある器

やっと冬らしくなった福岡。

冬至を前に、お日様に照らされる時間もずいぶんと短くなりました。

みなさんお変わりなくお過ごしですか?

自宅の周りを歩いていると、植物たちがあっという間に葉や花を落として、色彩の薄くなった景色が広がっていることに気が付きます。

しんとした空気と、秋色の先にある静謐で透明な時間に向かって、辛うじて色を残した世界としばしお別れのころです。

しっかり寒くなってきたことで、冬野菜も一気に甘く味わい濃くなり、日常の料理といえばたいして代わり映えがないものですが、この時期ばかりは冬野菜が勢ぞろいで助けられます…

そんな冬野菜と相性がいいなと個人的に思っているのが福村さんの器。

これ、展示が迫ってるから嘘を言ってるとかではなく、本当に。

我が家の食卓を記録した写真を振り返ると、秋から冬にかけて異様に使用頻度が高いんです(笑)

ほとんど毎日といっても過言ではないほど手に取ってしまう理由のひとつは、和洋中エスニックなんにでも相性がよく料理が映えるから。何より形が寛容で、どんな時も助けてくれるから。

彼の代名詞ともなった銀彩やまるで溶岩のような質感は、一見個性的で派手。

物によっては武骨な印象。

だからこそ使うとそのギャップに驚きます・・・

派手さ武骨さはどこへ???

ものは作り手を表すとよく言いますが、福村さんの作品を見ていると、つくづく本当にそうだなと思わされます。

ただカブを切って、塩とクミンとオイルを掛けただけのものが誇らしげに見えて

ただ余った大根の皮を炒めただけのものが上品に見える・・・・

こんなことあっていいのか・・・・

福村・マジック!!!!

この驚き、歓び、料理の腕が上がったかに思える錯覚、この冬にぜひ体感してほしいです♡

そんなわけで、2年ぶりとなる福村龍太展、いよいよ今週末に迫りました。

お祭りになること間違いなし。みなさん、ご準備できてますか??

この冬の食卓を共に過ごしてくれる一皿との出会いをどうぞお楽しみに。

17(土)18日(日)は喫茶室にて sardexkaさんによるお食事会24日(土)25日(日)は珈琲占野による珈琲ノ席 も開催致します。どちらも予約制となりますので、うつしきinstagramをご確認の上、お申し込みくださいね〇

お料理や珈琲とその時間のすばらしさは言うまでもありませんが、日ごろから福村さんの器で美しい食と時間を提供するお二人の福村使いも、必見です〇

それでは今週も、朗らかな日々を!

のせるみ

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