その立つ土の上で

小野佳王理

『母なる大地のふところに
われら人の子の喜びはある
大地を愛せよ大地に生きる
人の子らその立つ土に感謝せよ』
三者面談で、長男が文化祭にむけ合唱の練習を頑張っていると聞いて、ふと、中学生の頃に合唱コンクールの課題曲として歌った”大地讃頌”を熱唱した思い出が蘇りました。
この歌が”土の歌”という1962年に作曲されたカンタータの終曲だったことを知り、巡りめぐって今、この曲の意図や時代背景に興味を持つのだから不思議です。
この全7楽章の中には反戦、原爆への非難、人の犯した罪が書いてありました。中学生の頃、わたしは単純に大地を讃えているだけの歌だと思っていたのですが、1楽章から聞くと大地を愛し、大地に生き、なぜ感謝をするのか思い知らされました。詩だけでも詠んでみてほしい。
5月から始まった講座"つちとて"で
岡本よりたかさんから”つち”の話を聞いて、土への興味が湧いています。
太陽や空と違って手が届くのに、足を着いているのに、何にも知らない。
早朝、ヨガの太陽礼拝をする時に空に向かって手を合わせていたのですが、ある詩を詠んで、次の日の朝から自分を支えてくれている地にも心を向けるようになりました。
“わたしは天に向かって
唱えていた真言を
地球に額をつけて
唱えるようになった
地球の祈りを
わが祈りとするために”
大地は地球なんだよなぁと
光は希望、幸福などの象徴として捉え、
わたしたちは上ばかりを見てしまいがちだけれど
踏みしめる地にも同じように感謝と敬意を忘れちゃいけないなと改めるのでした。
先週土曜日からは、はいいろオオカミ+花屋 西別府商店 展
が始まり、植物と古物を用いた作品を見て、みなさんと一緒に愉しんでいます。
夏休みに入ったお子さまと一緒のご来店も大歓迎ですのでどうぞおこしくださいね。
21日(月)までとなります。
暑い日が続きますがどうぞ今週も健やかに佳き一日をお過ごしください⚪︎