「eavam 展示会」のご案内

山々を覆う緑が益々スピードを上げて、初夏の景色へと向かうこの頃。
眩しくも爽やかな風の中、皆さまが健やかに初夏を愉しまれている事を願います。
うつしきでは、今回初めてのご紹介となりますスキンケアブランド<eavam> の展示会を開催致します。
先日、タイ・チェンマイにある〈eavam〉の工房とお店を訪れました。
深い緑に囲まれたアトリエには、土と人のあいだで紡がれてきた時間が静かに漂っていました。
10年以上にわたりこの地でオーガニック基礎化粧品の開発と製造を続けてきたeavam。
その背景には、土地の記憶、人びとの手仕事、そして自然の声に耳を澄ませるような営みがあります。
肌というものは、まるで土のようである。
刺激の強い肥料を与えれば、いっときは豊かに実るかもしれない。
けれど長い時間を見つめれば、ゆっくりと、静かに、壊れていく。
だからこそeavamは、急がず、誤魔化さず、肌が本来持つ力を引き出すものを選んできたのだと思う。
石鹸、バーム、クレイ、
それらはただ清めたり潤したりするだけでなく、
肌と心の奥にまで作用するような、静かな力を持っています。
美しく、シンプルで、持続可能な生活に、そっと寄り添ってくれる品々です。
そして今回の展示では、eavamのお茶をお披露目いたします。
タイ北部・メースワイ郡の山あい、Doiwaweeという小さな村。
かつて台湾から渡ってきた茶師たちが、樹齢数百年を超える茶の古樹と出会い、
この地で茶づくりを始めました。
その香りには、土地とともに生きた時間の層が、淡く滲んでいます。
展示の初日と二日目には、eavamのお茶をゆっくりと味わっていただける
小さなお茶会も開きます。
どうぞ、香りのなかで静けさに身をゆだねてみてください。
暮らしに必要なものを、心と身体がまっすぐに喜ぶかたちで。
eavamは、肌に触れるもの、口にするもの、そのひとつひとつに、
たしかな時間と美意識を込めて届けている。
その姿勢や理念を感じ取る時間になれば嬉しいです。
みなさまのお越しを、心よりお待ちしております。
日程
5月24日(土)〜6月1日(日)
時間 13:00-17:00
会期中店休日 28(水)
在廊日 24(土)25(日)
福岡県宮若市原田1693
0949-36-4092
喫茶室の催し
「お茶とお話の会」
主宰の花岡さん、大橋さんと
eavamのこと、生産背景やこれまでの経緯を
タイ北部産のお茶と共にお愉しみください
24日(土)/ 25日(日)
14:00 4名程度
eavamの三種のお茶とお茶請け ¥1,800
【申し込み方法】
うつしきのメールアドレスinfo@utusiki.com 宛に
件名” eavam お茶とお話しの会 申し込み ”を明記いただき 、内容に下記詳細を記載の上ご連絡下さい。
(1)お名前
(2) 人数
(3) 連絡の取れる電話番号
(4)ご希望の日にち
※@icloud.comのアドレスは迷惑メールに振り分けられる可能性がありますので、他のアドレスをお勧め致します。
※3日以上経ってもお返事がない場合は再度ご連絡下さい。
プロフィール
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大橋二郎
編集者/ ディレクター
グラフィックデザイン、コンテンポラリーアートを中心に商業誌から書籍、展覧会、インディペンデントメディアまで
編集、企画、執筆等を行う。DJ、VJ、雑誌発行、精神科病院スタッフ等の経歴を経て、2013年に渡タイ。2014年チェンマイにてsal Laboratories Co.,Ltd.設立。翌2015年オリジナルブランド『eavam』をスタート。
花岡安佐枝
2001年に渡タイ。当地にて製造メーカーの代表を務めながら、オリジナルレシピのコールドプロセスの石鹸やクリームをはじめ、素材と安全性に拘ったさまざまな基礎化粧品を開発。日本、ネパール、インド、モロッコ、そしてチェンマイと各国を巡りながら、自身の深い知識と身体感覚に基づいた製品づくりを追求。またコンテンポラリーダンサーとしてテキストを紡ぐ文筆家、編集者としての顔を持ち、その存在はeavamのインスピレーションの泉であり続けています。
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展示後半には、うつしきスタッフの田上真理子による喫茶を予定しております。
『わたし』という存在を祝福する”むすひ喫茶”
日程 5月31日(土)
時間 12:00-16:00(無くなり次第終了)
料金 2,000円 おむすびワンプレート+お茶代
場所 うつしき喫茶室
日本に古くから伝わる八百万の神々という思想
それは『すべてに命があり、尊厳がある』ということ
自然の草花だけではなく、わたしたち自身の中に広がる細胞ひとつひとつにも神性が宿っているといいます
わたしたちが直接触れることができる皮膚という細胞に目を向け
原料となるすべてと皮膚をむすぶようにスキンケアアイテムを作るeavamさんのものづくりと
わたしが考える食はどこか共通する部分があり、スキンケアと食を通じて
自分自身を大切に扱う、存在への敬意を感じる時間になればと思い、会期中に喫茶をさせていただくことになりました
母なる雫、梅酢を纏ったおむすび2種類と
自家製味噌、無農薬無肥料で育った生姜、庭の草木の力を借りて作るおむすびに合うおかずをワンプレートに
スキンケアも、食も手を通して細胞へ響かせる祈りのようなもの
あなたという存在を大切に扱うことは、あなたという命そのものへの敬意でもあります
お米という命の結晶を一粒一粒むすび
あなたの細胞奥深くに祝詞をお届けします
日常のカタチのない微細なものに影響を受けている私たち。
どうぞこの機会に心身をほっと緩め、整える時間をお過ごしいただけたら幸いです。