うつしき

うつしき

蝉の羽化

おはようございます◯

 

全国で大雨が続く連日ですが、みなさまご無事でお過ごしでしょうか。

 

どうか大きな被害がないことを祈っています。

 

さて、先日の夕方、畑のトマトに羽化しようとしている蝉を見つけました。

 

じーっと、ゆっくり、夜まで数時間かけて透明で柔らかい姿へと変容していく。

 

蝉の羽化がはじまるよと教えてくれた人から蝉は両足が固まらないと羽化がうまくできないという知恵を教えてもらい、
改めて、そうだなぁと感じ入りました。

私は毎月、新月と満月の日にリトリートのような稽古のような瞑想の会を主宰しているのですが、
その時のお話でお伝えしていることと蝉の羽化が重なりました。

 

この蝉のように、羽化する時は命懸けでしっかり足を確かにして数時間かけること。

 

蝉の数時間は一生のうちの割合で考えるととても大きなものです。

 

どれだけ足元を固められるかがどれだけ遠くまで力強く羽ばたくことができるかを決めるのだと思います。

 

変化することは、そんなに簡単なことではない。

 

だからこそ私たちは痛みを伴いながらも、時に目を背けながら必死に向き合うのだと思います。

かくいう私もいつ以来だか分からないほど数年ぶりのひさしぶりに混沌の中にいます。

 

秩序も答えもない、怖いような居心地が良くて離れられないようなそんな狭間にいるのは気持ちがいいものではありません。

 

悲しみとか、不安とか、そういう感覚を伴うからです。

 

それでもそれが大切なことであるほど羽化をする蝉のようにじっくり、しっかり、とことん向き合っていきたいものです。

 

そういう時間そのものが人生そのものを象っていくのだと思います。

 

自己実現だとか云々よりもそんなことが人生の最も大きく尊い人生そのものの意義のような気がして日々を生きています。

 

みなさま、今日も明日も、かけがえのない愛おしい一日をお過ごしくださいね◯

 
のせるみ