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言葉のちから

田上真理子

田上真理子

食とお手当て 身体と無意識を繋ぐ透明な命を探究中
言葉のちから

 

日の出がゆっくりと昇り、朝晩は過ごし易い風を感じます

間もなく秋分を迎え、新しいサイクルへ移ろうとしている変化の時期

そのせいか、個人的には頭の中にもやもやとしたものが立ち込めている日々が続いていました


そんな中、月一で開催中の講座"つちとて"で最近、恒例となっている「タロットの時間」に引いたカードの言葉が後々になって内側へ響き、気づきとなったのでシェアさせて下さい

 

 

ことむけやわす


カードで引いたその言葉は、『古事記』に由来する言葉で天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、地上に降りる孫のニニギノミコトに対して、地上を言葉によって治めるように命じた言葉だそうです


「悉言向和平山河荒神及不伏人等」


やまかはの あらぶるかみ および まつろはぬ ひとらを ことごとく ことむけやはす



この意味合いは「ことごとく山河の荒ぶる神、及び伏さない人たちを和平の言葉を向ける」というものでした


わたしたちは、誰かの言葉によって傷付いたり、自分の言葉で誰かを傷付けてしまうこともあるけれど

「和す(やわす)」は、平和の和、調和の和であり、争いや攻撃、武力ではない愛で包み込むイメージが浮かびました


わたし自身が、うつしきのお仕事以外に行なっているお手当てに"量子場調整"という人間の無意識に働きかける施術があるのですが、それもまた施術者の言葉と意識によって身体、感情、精神を調和へと導きます


言葉が身体や現実の出来事を変えて行くということが、古事記の時代にすでに伝えられているということに

なんだかとても感動してしまいました



 

週末の三連休に10周年を迎えたうつしきは、6年ぶりの「居相展」が開催中です

お祝いの催しに多くの方が訪れて下さり、いつも大きなエネルギーの渦を感じるうつしきですが、いつも以上に喜びや愛で満ちていたのは

お越しいただいた皆さんの言葉のおかげかもしれません


わたしもお店にいながら、衣を纏うことってこんなに幸せなことだったんだ!と思うほど、元気をもらい喜びが溢れてしまい

気づけばもやもやしていたものが溶けている


周りにいるお客さまもみんな幸せに満ち満ちた表情をされていて譲り合い、穏やかで平和な光景が広がっていました



展示初日に開催された"いろのみ"による演奏会でも、演奏と合間のMCのバランスが好評だったと話題になりましたが、いろのみのお二人が紡ぐ言葉が空間を調和へと導いてくれていたように感じます


また、印象的だったのは

土日2日間、喫茶室で開かれた"葦月"茶菓の会でのひとコマで

茶菓のコースの最後に、なおみさんがお茶を淹れながら静かにぽつりぽつりと語る言葉に

参加した皆が幸せな気持ちを受け取り、目を潤ませている方がおられたこと



言葉にすることって難しく感じたり、つい塞いでしまうこともあるけれど

ここ数日、改めて言葉にすること、言葉のちからを感じる日々でした


10年という節目に開催しています「居相展」は一点一点異なる衣が100着も並び、居相さんの突き抜けた世界観と、ものづくりへの熱意を受け取られた方も多いのではないでしょうか


会期は9月23日(火)まで続きますので

ぜひ何度でも足をお運び下さいね



今週も素晴らしい一週間を♡




 

田上真理子

田上真理子

食とお手当て 身体と無意識を繋ぐ透明な命を探究中

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