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蓋をした、その中には

せいかつのまんなかに ただ あるもの。
蓋をした、その中には

今頃こんなことしている人おるんでしょうか

 

秋の訪れを教えてくれる金木犀

今年は気温が高い日が続いて今がちょうど満開

お店の前は甘い香が漂う

そんな夏の終わりを告げた頃


ちらっと蓋を覗いたらカビが見える6月に漬けた梅干しを

いつかいつかと

おそるおそる

思い切って蓋を開けて

傷んでいなかった梅だけを摘み、干しざるに並べた

季節外れもいいところ

なんでこんなことしてしまったのだろうかと数日考えまくるのである


原因は色々ある

箇条書きすると出てくる出てくる

あぁすればよかった

忙しかったから

とか


書き出してみてはっとした

問題はそこじゃなくて

わたしを形づくっているもの、心のよりどころとして大切にしているものを後回しにし、

気付かぬうちに雑に扱ってしまっていたことだったのではないかと


日々のせいかつの中で

洗濯物をしなければ籠はいっぱい

畳まなければ服はしわくちゃ

掃除をしなければ部屋は汚れていく


「しなければいけないこと」ばかり優先している

「しなくてもどうにかなること」は後回しにしている

本当にしたいことは、どうにかなること

けれどそれは、

自分のことを見て見ぬふりをし続けることなのだ


梅干しの樽に蓋をして、

そのままその中を見ないようにしてきた”わたし自身”との対面でした


それは自分の根っこをもう一度確かめる機会をくれたのかもしれない

思い切って開けてよかったな…笑

ふてくされて全て捨てず、向き合えてよかった


梅干しはせいかつを支える大きな心のよりどころ

からだに”いいもの”だからではなく”喜ぶもの”だから漬けてきたこと


完璧にできなくてもいい

失敗してもいい

できないときがあってもいい

ただ、そのときの自分をいつも大切にしてあげたいと思う



月曜日、督田昌巳 展は3日目

いつも澄んだ眼差しで創り続ける督田さんの作品はただただ格好いい

器もまた自分が喜ぶものを純粋に選んでほしい

今週は火曜もお店を開けています

みなさんに会えますこと愉しみにしていますね🌿

 

今週も佳き佳き日々を

せいかつのまんなかに ただ あるもの。

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