正午の先に
小野 佳王理

「玄米を水につけたら芽がでるらしいよ、ちょっとやってみていい?」
そう言って家にある玄米を二粒、
ペットボトルを切って水を張り、そこに浸水させた。
キッチンの窓辺に置いていたら、
父に「なんだこれ?」と危うく捨てられそうにもなったけれど、
やがて小さな産毛のような線が現れ、
水の中で緑を帯びながら5cmほどまで伸びていった。
苗ポットに移し、バケツに水を張れば
小さな田んぼの出来上がり〜!
息子とわたしは、水を切らさないよう毎日覗き込むのが
せいかつの一部になった。

習慣というものは不思議で、
絶対にできないと思っていたことも目標ができると案外続いていく。
2月のハーフマラソンに出ると決めてから4か月。
歩くことから始めて、400mから走り始めて、ようやく4km走れるようになった。
1km、また1kmと距離が伸びるたび、
誰も見ていないところでこっそり大はしゃぎをしている 笑
傍から見れば大したことではないかもしれないけれど、
自分だけは「よくやった」と褒めてあげたい。
と同時に、膝が痛くなると湿布を貼るという、、
「突っ走る」から「備える身体」に変化していることも徐々に受け止められるようになった。
完璧とはいえない環境の中で芽を出した玄米も、少しずつ走れるようになった身体も、
気づけば日々のとっても小さい積み重ねの先にあった。
ミッドライフクライシスだろうが、人生の正午だと言われようが、
自分の人生はずっと自分が主役。
誰かに与えられるのを待つのではなく、
せいかつの中で小さくても大きくても
希望を見出し、喜び、泣き、悩みながら、
終焉まで輝いていたいと思う。

そう在り続けるために、ときに立ち止まり、
自分の「いま」と「これから」を見つめる時間として6月25日から28日に
わたしが尊敬する女性たちをうつしきにお迎えして
「学びの場」「健やかに」「淡菓の会」をひらきます。
Amrita たなかひなこ
イチとニ 中山舞子
菓子瑞 石井美帆
今回のテーマは「風」。
学びの場では、ランニング後や身体を動かした後のケアについて学びます。
雨風の訪れを察して葉の角度を変え、気孔を閉じ、
幹を強くしていく植物たちのように、しなやかに備え、しなやかに回復する。
それはきっと、
日々のせいかつのなかで支えとなる小さな智慧になるでしょう。
アビヤンガ(オイルマッサージ)とピンダスウェダ(ハーブボール)作りを学び、
その中で日々の些細なお話もしたいですね。
それぞれご予約承り中です。
どうぞ気になる方はご参加くださいね。
新月の月曜日。
佳き週の始まりを ◯
