甘くて苦い

皆さま
いつもうつしきへお越しくださる際にお土産や差し入れをありがとうございます。いつも美味しく頂いてます。
先日もインドの籠に納まりきらないほどの八朔のお裾分けを頂きました。
八朔は収穫後、暫く時間を置いから食べると甘くて美味しいそうです。
そろそろかなと思い、八朔のマーマレードを作ってみることにしました。

そもそも、幼少期に柑橘類で食していたものと言えば、温州みかん、輸入のグレープフルーツやオレンジくらい。
こちらでは近所で晩白柚という大きな柑橘の木や、甘夏など沢山の種類を見かけます。
雪国育ちの私にとって冬に雪が積もらず、まして木に果物がぶら下がっている!というのは衝撃的でした。
こうして自分の故郷と今居る場所の違いを感じ、新しい風習と今までの風習が交じり合う中で幼き頃をふと思い出したり、
新たな発見をしたりする日々は面白いものです。今回、八朔でのジャム作りも初めてでした。

甘くて苦い、瑞々しいマーマレードの出来上がり。ゆず茶みたいに飲み物にしてもいいかも。

沢山の具が必要なジャムは贅沢なもの。
皮を剥いたり種を取ったり、濾したりする為の時間も必要。
沢山作って思いっきり果肉ふんだんのジャムをヨーグルトやトーストと食べようかなと思い浮かべ、煮詰める時間を共にします。
瓶に詰めてお裾分けできるというのもジャムの良いところ。

住まいを移した時に真っ先に植えたローズマリーはいつの間にか大きくなり庭先で存在感を放っています。
うつしきの周りに少しずつ増えている小さな無花果や檸檬などの果樹たちの実も年々増えています。
お客さまにお裾分けができる日を夢見つつ、食いしん坊な私は何をしようかとにんまりしながら庭をいつも眺めているのでした。

小野 佳王理