写真展を終えて

うつしき7周年展示期間を振り返る間もなく、相変わらず目の前のやるべきことに手を動かせている有難き日々を過ごしています。
改めて、うつしき7周年展示「うつろい」に足を運んでくださった方々、遠くから想いを寄せてくださった方々に心から感謝の言葉を伝えたいと思います。ありがとうございました。
感無量というと大げさに聞こえるかもしれませんが、自分にとって初めての写真展だったこともあり、今回、うつしき7周年という大切な節目に写真展を開かせてもらったことは、とても感慨深く、自分の作品が並ぶうつしきの空間を目にしたときの静かに心震えた日のことは忘れません。
うつしきとしっかりと関わるようになって3年目。
振り落とされそうになりながらもなんとかしがみついてきました。
これまでのことを思い出すときりがありません。思い出せないこともたくさんあります。
それでもこの3年分の記憶や感覚の堆積によって導き出された今回の「うつろい」というテーマをうつしきで発表することは自分にとって大きな覚悟でした。
撮影を進めていく中で最終的な答えを見つけられたらと、思いきって舵を取った今回の旅。はじめは不安は募り、弱音も散々吐き散らしましたがそれでも最後にに自分が納得する形で答えを出せたこと、それは今後の自分にとって大きな収穫となりました。
自分にとって今回の展示が今という点であるように、その点もまた次第にうつろう。
今回、撮影で訪れた和歌山、京都、長野の三家族のように変化を求めるのではなく、自分の思うままに今を生きていきたいと思います。
さて、話は変わりますが、マークさんこと、㓛刀匡允さん自身初個展となる竹や樹皮を使った籠の展示が今月の10/22(土)にうつしきで開かれます。その展示に先駆けてマークさんの取材で長野を訪ねました。
マークさんからは、会う度にいつも愛を受けとります。ものづくりへの向き合い方や自然とのかかわり方、そして家族との時間、そのすべてにどこまでも深くやさしい愛を感じます。
マークさんが作り上げる籠を始めて見たときは、完全に惹きこまれました。
何も語らずともただそこにあるだけで圧倒的な存在観を放つ竹と樹皮で作られる作品からはいろいろな物語を勝手に想像してしまいます。
絶賛、長野を訪れたときの映像の編集でドタバタしております。
滞在中、たくさんお話をしたので、どのようにまとめようか頭を抱えています。
最高の形でお伝えできるように手を動かしていきますので、どうかお楽しみに〇
小田 雄大