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福村龍太作品展を終えて

福村龍太作品展を終えて

11月の終わりごろまで「おいおい、まだこんなに暖かくて大丈夫?」と思っていたら、12月に入ると急に冷え込んだり。

その寒暖差の影響なのか、雪で天気が荒れたからなのか、なんだかいつもと違った年の瀬を過ごしているような感覚です。

さて、昨日を持ちまして福村龍太 作品展、ならびに うつしきの年内の営業を終了いたしました。

雪で始まり、雪で悩まされた9日間。それでも最終日はあたたかい陽が差し、福村さんの銀彩の器に反射した光たちが空間を包んでいて年内最後の景色をしかと目に焼き付けました。


また、二日間予定していた占野珈琲も雪の影響で、最終日のみの珈琲の席でした。全国各地で珈琲を入れられる占野さんの姿はSNS上で拝見していたので、いくつもの場を乗り越えた彼らの席をうつしきで見られるのはとても楽しみでした。

会は緊張感のある静かな状態から始まりました。

もしかすると、最初の時点では参加者も緊張されていたと思います。(私も)

ただ、嫌な緊張というよりは、参加者の五感が研ぎ澄まされていくのを感じる。

珈琲豆の香り、珈琲豆を挽く音、湯が沸く音、珈琲の滴が垂れる音、湯気がもくもくと戯れる様子などなど。

会が進むごとにどんどん彼らの世界に引き込まれていきます。


おそらく前回、占野珈琲をうつしきで開かれたのは二年前だったと思いますが、昨日見た彼らの席は、二年前に見た彼らの席とはまるで違う。

”違う”というと語弊があるかもしれませんが、いろいろなものが削ぎ落されたり、付け加えたり。

試行錯誤を繰り返し、いくつもの場を乗り越えて掴んだ彼らだけの形がそこにはありました。



自分が正しいと思った道を進むこと、口では簡単に言えるけれど実際に自分の足で進むのは勇気がいること。

何が正解なのかは誰かが決めることではありません。だれかが教えてくれるわけでもありません。

最後は、自分を信じるしかない。

占野さんたちは、長野県黒姫の地で来年の2月を完成予定で彼らの拠点を作っている最中。

彼らが信じる世界がどのような空間となって、席となり、珈琲が生まれるのか。

彼らのこれからの活動が益々楽しみです。

最後に、年の瀬でということで。

自分自身、今年もうつしきを通して全国各地で素晴らしい景色に立ち会わせていただきました。

自分がその場に立ち会えていることは、自分一人の力ではない。

行かせてくれる場所、迎えいれてくれる場所、帰る場所があることに大きな感謝だけはいつまでも忘れずにいたいと思います。

それでは、少し早いですが、良いお年をお迎えください〇

小田 雄大

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