原点回帰
yasuhide ono

春分の日から始まった、市川さんによる「続 空想民族茶会」と、野草宙の澤村さん、ひなさんによる「続 のの茶会」。
昼と夜が釣り合い、境目がゆるむこのタイミングにふさわしい、始まりの時間だったと思う。 宇宙元旦と呼ばれる日に、こうして人が集い、それぞれの感覚をひらいていく場が立ち上がったことが、どこか象徴的でもあった。
茶や野草といった植物に魅了され、その道をとことん追求している大人たちの姿は、本当に格好いい。
ひとつのことに深く入り込んでいく姿勢。 それをただ「好き」というだけで終わらせず、時間をかけて身体に馴染ませ、暮らしの中にまで落とし込んでいく。
こういう大人が身近にいることがほんとありがたい。

いつからか、そういう“振り切る熱”のようなものが、少し敬遠されるようになった気がしていた。
やりすぎないこと、バランスをとること、空気を読むこと。 それらが求められる場面が増えるなかで、まっすぐに突き進むエネルギーは、どこか扱いづらいものとして見られることもある。
でも、今本当に必要なのは、それぞれがその熱源になることなのではないか。
誰かにとっての火種になるような、純度の高い衝動。 それを見せられること自体に、価値があるのではないかと思う。

ここ最近、自分にとって大きな出来事のひとつに、ブレーキを外してみようという決断があった。
家族を残して、ワンオペで子ども五人の面倒を見る佳王理さんに対して、仕事とはいえ長期の海外旅に出ることに、どこかうしろめたさがあった。 それでも、旅をしながら石を採掘したいという思いを正直に伝えると、 「行ってきたら」と、あっさりと背中を押してもらえた。
そうなればもう、進むしかない。 思い立ったら、即行動だ。
飛行機のチケットを予約し、今週末から7、8年ぶりにネパールへ向かう。 ガネーシュヒマールの麓の谷を、七泊八日かけて歩くトレッキング。 バックパックを背負いながら、標高4000メートル近くまで登っていく。
水晶の中でも、とびっきりに透明度が高く、結晶密度の濃いガネーシュヒマール産の水晶。 それを自分の手で掘ることができたら、これ以上ない喜びだと思う。
ジムに通い、身体を鍛え、マラソンを走ってきたことが、ここに繋がってくる。 まるで、ばらばらだった点があとから線になるように。 人生は、あとから辻褄が合ってくる。それが本当に面白い。

振り返ると、自分の人生を変えてきたものは、いつだって「旅」「石」「つくる」ことだった。 どれも単なる手段ではなく、自分の根幹を形づくっているものだと思う。
だからこそ、これらを中途半端に扱うのではなく、とことん掘り続けていきたい。 もっと、自分の奥から聞こえてくる声に、忠実でありたい。
ネパールのあとは、そのまま今年初のインドへ。 氷点下の世界から、40度近いジャイプールへ。 気温差40度以上。
どんな装備で行けばいいのか。 そんなことを考えている時間すら、楽しくて仕方がない。
もっと解放していい。 人生は一度きり。いつかと先延ばしにしてきたことをやろうと思う。
ではでは、今週もハッピーラブレボリューションな週の始まりを♡
