うつしき

うつしき

台風前の海

ここ最近全国各地で豪雨や台風が続いていますね。

昨日今日も、山陰・関西地方では大きな影響があっているようで、全国各地・世界各地の災害で被害にあわれている方のことを想うと胸が痛みます。明日は我が身。どうぞご安全にお過ごしください。

 

さて、台風をはじめ自然災害が身近に感じられるたびに、感じることがあります。

それは、生粋の海の民、山の民の対応力と柔軟力の高さ。

現代都市型の生活を送っている私たちと、身に染みた知恵と感覚を備えている彼らの自然の見方はまるで異なるものがあります。

台風前、どの浜の漁師さんも大忙しです。
沖の仕掛けを全部引き上げたり(当たり前ですが一過後はまた取り付ける)、船が壊れないように係留ロープや角度を細かく調整したり。

「異常気象はこれからもう毎年、異常じゃなくなるよ!家ごと吹き飛ばされるかもしれんし、そんなもん。南の島の人に比べたらありがたいでしょう。」と笑っていたのは、ある島の魚荷受けを手伝う浜のおばちゃん。

元来自然と共に生きるとは、逆らえないということを知っているということでもあるのですね。

その中でどう知恵を絞り対応するか。そしてまた、美しく美味しい恵を享受していく。

かつて震災で家屋のほぼ全てが全半壊した島の人たちは強い….

いや、元々そうだったのかもしれませんが、変化する自然をコントロールしようとするよりも

適応して生きていくほか道はない世界で生きている人たちの言葉は

ここ近年の悲しいニュースに溢れる社会の中で、語弊を恐れず言うとすると、希望の立ち姿にみえるのです。

なにがどうなるか分からない自然、社会で生かされる者として

精神面だけでも、謙虚さと逞しさをもって明日に踏み出そうと思うのでした。

 

今日は涼しい福岡。各地のみなさま、逞しい1日を〇