最近、思ったんです。
大人になるということは、自分の中のあらゆるセンサーをひとずつ閉じていくことかもしれないと。
それは必ずしも消極的な意味ではなく、そうなっていくことで人間は社会に居続けやすくなり、この社会を回すための仕事を一生懸命頑張れるというものです。
わたしは踊りをしています。
「ダンサーです」とかいう類の話ではなく、
わたしは踊ることによって
きっと私自身の一番大切なものを守りたいと思っているようです。
大人になるにつれ鈍くしていく何かにたいして
逆行するように、どこか抗っているようにおもいます。
ひとによってはそれは料理、演奏、モノづくり、はたまた映画鑑賞や観劇、山登りかもしれません。
あなたにとって、そういう存在はありますか?
それはどこか遠くにあるものじゃない。
ときにはまだ見ぬどこかへ旅にでることも大切だけど
旅に出ないと、なにか見つからないわけではない。
どこかに出かけずとも案外近くに、足元に、日々の生活の中に
その余地はのこされていると思うのです。
のせるみ