金木犀の香りが舞い、鮮やかなオレンジの花が目に留まる季節となりました。
10月7日の誕生日花が金木犀、花言葉は「謙虚」「気高い人」。
この日が誕生日といえば、トム・ヨークに氷室京介、坂田利夫…そしてうちの長男です 笑
12歳を迎えた今回の誕生日当日は、のの艸、野草宇宙さんたちのワークショップと茶会があった為
お祝いは翌週となり、少し不機嫌な日々が続いていた長男。
お祝いの日も”お誕生日おめでとう”と言っても度々、”誕生日は7日だからね!”と口にするのをみて
誕生日の日にお祝いをしてもらいたかったんだなぁと、、ちょっと反省するのでした~
12年前に息子が誕生したその日から、初めての子育てに右往左往しながら
ただただ愛おしいと夢中になっていた日が既に遠く懐かしく
もうさほど変わらない背丈となり、愛おしいという感覚はないな…と最近は思っていましたが、
リクエストのロールケーキを作ると、“美味しい!”と喜ぶ姿は子供のようで(子供なのですが)可愛らしく思えました。
その長男に先日ふと尋ねることがありました。
“小さい時になんであんなにママのことを叩いたりしたの?”
“相手にして欲しかったからだね”
と当時の答え合わせを。やっぱりそうだよね~。
共働きの家庭で育ち、保育園のお迎えはいつも最後で、その後も母の仕事に付き合うことが多かった幼少期。
辺り一面暗くなった車の中で一人待つ時間がどれだけ心細かったか…
友達の家は帰ればお母さんが居ていいなぁ。
わたしは絶対に子供に寂しい思いをさせない!なんて考えていたものですから…
仕事を優先して子供の相手を後回しにすることに罪悪感を感じ、こんな子育てをしたかったんじゃない…と、自分を責める時が多々ありました。
ただ、よく考えてみると
ヒールの靴にジャケットを纏って保育園の送り迎えをする母の姿を格好いいと思っていたし
一人で待つ車の中で流れるカセットテープの音楽を聴くのが楽しかった
未だにその当時の歌を口ずさむことだってある
反対に外に出ることを我慢して、好きでもない家事をして、子供を中心にして生きる母だったら、どうなっていたのだろうか..
きっと子供の為に色々してくれただろうけど
母が愉しんで続けていた生け花の教室について行くことも、車の中で待っていたことも
寂しいを通り越して母の好きなものを垣間見ることができたことが本当は嬉しかったような気がするし、
それだけでも十分沢山のことを得ていたように思います。
なんと言ってもフルタイムで週6働いて、かつ自分の習い事もして、子供の習い事の送り迎えもしてくれていた。
忙してくて投げ出したくなる時も、わたしも頑張らなくっちゃ!
と思えるのは母の後ろ姿から育まれたものだと感謝するほどです。
子育て12年の間に幼少期の寂しかったという過去が書き換えられて、肯定的に思えるようになってから
素直に自分のやりたい事へも積極的にやれるようになってきて、そうしたら、子供に対して罪悪感ではなく、ありがとうという気持ちをいつも持つようになりました。
と書きつつ、”今文章を書いてるからあっちに行ってよ!”と子供に向かって言ってる自分。
言い方だけは気をつけよう。と、まだまだ修行は続く…笑
うつしきでは市川孝 展を終え、先週末21日(土)より、えみおわす展が始まりました。
日常に溶け込み、しっかりと身体を支えつつも、綺麗な線が見られ、かつ後ろ姿の美しいえみおわすの衣。
是非袖を通しにいらしてくださいね。30日(月)までの開催となります。
それでは今週も佳き一週間を○