うつしき

うつしき

学びの場 夏休み特別企画 雨のあとには

土潤溽暑

 

”つちうるおいてむしあつし”

 

8月1日はまさにこのような気候の日だった。

 

前日の大雨から太陽が照った昼下がり。

 

もんもんむしむし。

7/24〜8/1までうつしきにて行われた アルミ作家 永瀬 二郎 展

 

夏休み中の子どもたちに今展示の新作 “火起こし器 “を体験してもらおうと思い企画した、
『学びの場』・夏休み特別企画「永瀬 二郎の新作 ”火起こし器” 実演・体験 真夏の焚き火にじゃがいものホイル焼き」

 

しかしながら、前日から朝方にかけて大雨だった為、起こした火で焚き火をして、じゃがいものホイル焼きを頬張るという企画を断念。

 

大雨だった為、開催自体も難しいかもしれない…と一瞬頭をよぎったものの、二郎くん本人から直接教えてもらいながら体験できる貴重な機会だと思い、
当初の予定と異なるものの開催を決定。

 

野外ではなく、喫茶室のドアを解放しながら行い、焚き火で芋を焼かず、
こちらで予め焼いたじゃがいもを用意して皆んなで喫茶室で食べてもらう流れにしようと二郎くんと話し合いました。

 

正午前になると雨が止み、だんだんと晴れてきて

 

“小さい焚き火でいいからできたらいいなぁ”

 

なんて言っていたら、カメラマンの小田くんが焚き火台を車に積んでると言うではありませんか!

 

これだったら喫茶室からすぐ出た場所で出来るのではないかと、
展示会の在廊中に焚き火の為に薪割りをしていた甲斐があったねと準備している大人3人で盛り上がる。

予定変更でどうなるかなぁ…

 

と思いながらも火起こし器の実践では子どもたちは”次やらせて!”と、難易度が一番易しい火花式着火の火起こし器に集中。

 

大人は難易度5のマイギリ式に挑戦。

 

できるかな〜なんて少しでも迷いの心があったら火はつきません。

 

“無人島で今日この火がなかったら死ぬかもしれないと本気でやって!” と言う二郎くんの言葉が沁みました 笑

 

じゃがいもは焼けませんでしたが、起こした火で焚き火をしてマシュマロを焼いて食べる。

 

小学生の男の子たちはマシュマロよりも火!火を着けたい!その熱い気持ちで挑み、
1人で火を着けれた子もいました。手つきも一丁前!かっこよかったなぁ。

外で自然の中、わいわいしたかったかなぁ

 

と始まる直前まで思っていましたが、、。

 

うーん、この火の熱さ、この炎天下、室内でも汗が流れるほど。

 

ずっと外だったら倒れていたかもなぁ…と雨に感謝するのでした。

 

“火起こし器むずかしかった!一番難しいやつできるようになりたい”

 

男の子たちが語る熱い想い。

 

“おいも美味しかった!”

 

6歳の女の子が元気いっぱいの声で言ってくれた素直な一言。

 

わたしたち大人を元気にさせてくれる子どもたち。

 

こちらの風景は今週金曜日更新予定のうつしきYouTubeチャンネルにて公開予定ですのでお愉しみに◯

 

少年のように火起こしをする動画を送ってきてくれた二郎くんに心動かされ、この企画を開催するに至りました。
 

遊び心をいつも持っている二郎くんならではです。火起こし器を制作してくれて、本当にありがとう。

 

みんなの夏の佳き想い出になりますように。

 
小野 佳王理