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わたしたちにできること

小野 佳王理

小野 佳王理

せいかつのまんなかに ただ あるもの。
わたしたちにできること

「かんせい〜!」

 

昨年、全6回の講座「つちとて」で習った「農夫の畑袴(はたばかま)」が
日曜日の朝、最後の裾を縫い上げてパンツになりました

 

針と糸だけを用いて手縫いで仕立てたパンツ
ようやくできました 笑

 

途中、厚手の生地を重ねたところで針が折れてしまい、、
心も折れて、そのままに

 

けれど、刺子の時間が戻ってきたことで
パンツも少しずつ、すこしずつちくちくと縫い進めるように

 

10年くらい前に訪れたラオスでレンテン族から譲っていただいた深い藍染の木綿

 

その生地を用いたのですが
縫うと厚手でかたく感じていたのに、履くと、ふわっとやわらかい

 

そして、袴のかたちをしているからとても動きやすいのです

 

朝の刺子は、想うがままに
パンツは、丁寧に

 

どちらも針と糸を持ち、行為は同じでも
心構えがまったく違うことにも気づきました

 

 

今月4月から始まる講座「つちとて」では
タイ北部のカレン族が着る「ポケットシャツ」を元に、直線で作れるようにアレンジしたシャツを、針と糸だけを用いて手縫いで仕立てます。

 

「服を作ったことがない、苦手で…迷っています」
そんなご相談もいただきますが、

直線断ち、直線縫い、並縫いがベースで初心者向け
自分のペースでかたちにすればいいのだと、こんなにゆっくりなわたし自身が思っています

 

一針、一針縫ったその跡は
服を仕立てようと自分の意思で進んだしるし

 

少しずれたり、縫う幅がばらばらだったり
それも、そのときの自分

 

自分そのものに包まれて
ちょっと恥ずかしいけれど、どこか落ち着く一衣になりました

 

 

需要と供給が合わないものたち
溢れ、飛び交う情報

 

何を選び、何を信じるのか

 

限りある時間の中で得た情報でわたしはどこまで知っているのか
ちゃんと読み解けているのかも分からない

 

分からないことばかりの中で
判断することが、少しこわいと思うときがあります

 

遠くで起きている出来事を
ただ見ていることしかできないとき、無力感に襲われることもあります

耳を塞ぎ、あきらめたくなることも

 

でも、もし有事が起きたとき

何を信じるのか
何を食べるのか
どこで過ごすのか
誰といるのか

 

そのひとつひとつの選択を手放さず

自分で判断していくことがわたしたちにできること

 

そのときに
誰かに委ねるのではなく
自分で決めるための感覚は

日々のせいかつの中でしか育たない気がしています

 

「つちとて」はその感覚を学ぶ場としてひらきます

まずは自分の手からうまれるものを一つずつ

 

とはいえ、ゆるく、それぞれのペースで進められるので

どうぞ構えず、そのままのご自身でご参加いただけたら嬉しいです

まだご予約できますので、気兼ねなくお申し込みくださいね

 

分からないなりに、それでも選んでいくこと

その感覚をこれからも育てていきたいと思います

 

4月もどうぞよろしくお願いします。
今日も佳き一日を⚪︎

小野 佳王理

小野 佳王理

せいかつのまんなかに ただ あるもの。

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