うつしき

うつしき

デジタルとの向き合い方

最近坊主にしました。

 

社会人になってから坊主にすると、理由をよく聞かれます。
悪いことをしたのか。失恋をしたのか。と様々な予測を持って質問されます。

 

「出家するためです」と少しばかりウケを狙って答えると、おおかた失笑がおきます。

 

出家は大げさな意味を含みますが、デジタル依存からの脱却は、半ば本気で想っているところはあります。
脱却というと言葉は硬いですが、向き合い方に近いです。

僕は仕事柄もあり、PCの利用状況は平均10時間を超えている日々が続いています。

 

平均を調べると、メディア環境研究所の調査によれば、
日本人の「携帯電話/スマートフォン」の1日当たりの接触時間は117.6分となり、毎年増え続けているとのことです。

 

個人的な感覚なのですが、この状況が続くと心の些細な動きに鈍感になりやすい気がしています。

 

時間を優先すると、手のあいたタイミングで、ささっとコンビニに走りお弁当を買ってきて、
スマホを片手に食事をするなんて経験は本当に効率が良いのか。

 

もしかしたらそうした行動は、依存のような状態に近いのかもしれません。

 

だからこそ、デジタルとの向き合いかたを意識していきたいと想っております。

最近は空いている時間に、登山や釣りなど自然環境の中に身をおいています。

 

潮の満ち引きによって魚の動き方が変わるように、自然はデジタルよりずっと情報が多い上に絶えず変化する。

 

だからこそ些細なことに気づくことができ、五感が磨かれていくのかもしれません。

 

「学ぶこと」を放棄しないためにも、修行僧のごとく、積極的に身の回りのことに好奇心をもって体感していきたい。

 
小野 義明