おはようございます。
きれいな朝焼けと日の入りの早さに冬の深まりを感じる今日この頃。
とはいえ昼間はまだまだ温かい日も続いていて、真冬のお洒落まだできそうにありませんね。
本日、うつしきでは山香デザイン室・小野友寛展3日目を迎えます。
初日2日目と足を運んでくださった皆様ありがとうございました!
私は本日より店に立ちますが、どのような作品が顔を並べているのか楽しみです〇
[ インタビュー記事 -小野 友寛- ]
さて、今回の私の記事では、山香デザイン室とうつしきのデザインでの関わりを辿ってみたいと思います。
私の記憶に色濃く残る一枚は、2年前のうつしき周年に当たって未草さんの展示があったときのDM印刷物
当時私はまだお客さんで(その後2か月後に手伝いをはじめたのでなおさら思い出深い切り替わりの展示なのですが)、
そのとき自宅ポストに投函されたDMがまるで異国からの、ほのかに色あせた時の彼方からのお手紙のような招待状のような…
物語が綴られた本のようなもので、とてもDMと言うことが憚られるほどのものでした。
それ以前も以降も展示案内のDMはもちろん、うつしきのショップカードやyasuhide onoのアテンションカードなど
お店や作家のもうひとつの顔となる重要な場所に、いつも山香デザイン室・小野さんのデザインがあります。
そして、新しい関わり方の形、デザインの形といえばCDの装丁と内包されるすべての印刷物。
今年の春、うつしきより初めてとなるCDを発売しました。
太田美帆さんのアルバム「嬉々」
美帆さんの世界観、そのとき身を置かれていた状況、タイトルに込められた想い
様々を知っていたからかもしれませんが、知らずともなおそれらをすべて抱え込み一度消して、大切なことだけがまた再び静かに現れたような装丁には、
これ以上も以下もなく混沌も含んだすべてがぴたりと一致するなにかを見ました。
デザインって、こんなにも静かに、時に語手が気づいてさえいない背後の空気をしっくりと提示してくれるものなんですね。
CDといえば、年末には川井有紗さん初めてとなるCD「〇」をうつしきよりお披露目予定です。
もちろん装丁や印刷物のデザインは小野さん。
どんな音、唄、世界たちと、小野さんの眼差し、手のひらの感覚が交差するのでしょうか。
このデジタルの時代にどんどんと紙ものは「無駄」といって排除されていますが、
私たちが感動し、手もとに残しておきたいと思う大切な記憶にその手触りと温度はとても大きく影響しているように思えてなりません。
うつしきに纏わる印刷物は、ぜひ珈琲で一息つきながら手に取っていただきたい、そんなものです。
そんな山香デザイン室・小野友寛展は今週の日曜日まで。
デザインだけではなく、印刷や紙の質感など形になるまでの全てに手をかける作品が並びます。紙って一体なんなのかわからなくなるほど様々な美しい可能性を教えてくれます。
今週末には、別府TANEさんが拵えるスパイス料理のお食事会も開催予定です。
完全予約制ですので、気になる方はお問い合わせくださいね〇
それでは今日も、うつしきでお待ちしています!
のせるみ