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常あるからこそ

常あるからこそ

chikuni展を終えて早一週間、気配を残しながらもうつしきは常設に。

まだまだ身体に余韻が残るchikuniの世界は粟谷さんとの対話、


会期中に開催された学びの場での美帆さんの綴りでより深く味わっていただけます。

常設と簡単にあらわしてしまうと、足を運ぶのはまた今度でいいやとかせっかくなら企画展の時に!なんて思ってしまいそうですがうつしきの醍醐味は常設にあります。

ある意味うつしきボス小野展であり、様々な作家さんの作品、古道具古家具とが同時にひとつの空間に集まってできる景色はそのときだけのもの。

近年出来上がった作り手の顔のわかるものと、いつか遠い国で名も知れぬ人が作り誰かの元で使い込まれたもの。

共に在ることが不思議なくらいばらばらの環境を過ごし、様々な要素を持ったものたちが
どれが一番でもなくここでの居場所にそれぞれ身を置く。

何が隣あわせになるのか、もの同士の距離感であったり見せたい部分だったりを小野さんが探り組み立てていく。

あらわれた景色は緊張感を伴いながらもそれぞれの佳いところに焦点が当たる。

バックヤードで出番を待っている状態を知っているからか、お店に並べられた時の絶妙なバランスに鳥肌が立つくらい心動かされます。

空気感ごとこの世界が肌にまで届いてくるような気がします。

複雑な数学の証明問題で何通りもの導き方がある中から答えを生み出されたような爽快な心地よさ。

混沌とした中にみえない秩序が潜み、1,2㎝動かしただけでその調和に違和感を感じるのもおもしろいのです。

受け取り手が触れて、そのバランスが変わっていく。

そして答えは幾つもあって都度変化しその時々の調和がある。

このことは小野さんが私たちスタッフ一人ひとりに向けての関わり方にも似ていると感じます。

そんな常設を知った上で、まるっきり景色が変わる企画展をみると愉しみが一層増す気がします。

シリーズ化した映画や物語を1から順にたどるからこそ気が付けること。

途中から入って根本に戻るもよし。

それぞれにうつしきを愉しんでくださいね。

別の側面から見る古物への入口はうつしきの装いで。

2月17日までうつしきは古道具フェア/10%OFF開催中です。

所狭しとぎゅうぎゅうに並んで皆さんを待っています〇

たくさんある中から人によってピンとくるものがばらばらなのも一緒に選んでいてわくわくします。

同時にオンラインでは送料サービス中です。

小野さんは2年ぶりにやっと渡航が叶ったインドへ旅立ちました。

その様子はこちらよりご覧いただけます。

新たな鉱物や古いものとの出逢いで、うつしきに広がる景色が今から待ち遠しいです。

yasuhide ono の装身具を心待ちにされている方も愉しみにしていてくださいね!

小西 紗生

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